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クリップボードの余った余白に
何か心に留めたくなるようなメッセージを書こうと
思いついたとき、心に浮かんだのは
「魔女の宅急便」のキキのことでした。

クリップボードをモチーフにしたエンブレムのデザインを作っていたときに、 ロゴの下に少し空白が生まれました。それなら、この余白に何か心に留めたくなるようなメッセージを入れてみようと思いつきました。

手帳の余白に、走り書きするみたいなイメージで。

せっかくなら、時間が経っても普遍的に感じるようなメッセージにしてみたい。


そのとき思い出したのは私が一番好きな映画、ジブリの「魔女の宅急便」のことでした。30年以上も前の映画ですが、不思議なことに自分の年齢が上がるたびに新しい魅力に気づいてしまう、これ以上に普遍的な魅力にあふれた映画があるでしょうか。



どこが一番好きかというと、キキの頑張りすぎて空回りする性格が好きです

(以下は映画の内容に触れることをお許しください (>.<``) )

やっぱり一番の魅力と言えば主人公の女の子キキのひたむきな性格ではないでしょうか。

始めたばかりの宅急便の仕事に夢中で取り組むキキ。

ある日集荷に行くと、老婦人にすまなそうに謝られます。
孫の誕生日パーティーに、できたての料理を届けようと思ったけど、電子オーブンが壊れてしまって用意できなかったと。 無駄足を踏ませてしまって申し訳ないからと、料金を渡してくれようとしたそのとき、

「まだ、時間はありますか?」

そこからのキキの働きっぷりは素敵な場面です。
機転をきかせて薪オーブンを使えばいいと提案。遠慮する老婦人を制して自分の服が汚れるのも厭わずに古い薪オーブンを必死で掃除。老婦人の孫を喜ばせたいという、その気持ちに寄り添いたい想い。

キキの真剣な横顔は、誰かのために仕事をすることの喜びに突き動かされている感じが伝わってきます。

機転を利かせて仕事をすることの面白さ。
薪オーブンを使えるという昔ながらの自分の知識が、思わぬところで人の役に立てた喜び。

始めたばかりの仕事で、キキは自分の足で地面に立って生きる手ごたえをつかみかけている。

時間と戦いながら、暴風雨の中をほうきに乗って必死飛んでいくところは、もう心の中で応援せずにはいられません。

…にも拘わらず、届け先の女の子に浴びせられしまった一言。

「あたしこのパイ嫌いなのよね。」



なりふり構わず働いてボロボロの格好の自分。着飾った華やかな女の子から溜息のように漏れた一言に、キキの気持ちを思うと何度見てもいたたまれない場面です。

子供の頃に見た時に、この着飾った女の子が唯一の悪役のように思っていましたが、大人になってみると全く違って見えるのはどうしてでしょうか。

女の子は思わず本音が漏れただけで、別に何も悪くないのです。

純粋にいい仕事がしたいと思って必要以上に頑張った経験、誰にでもあるのではないでしょうか。そんな時、ねぎらいの言葉をもらえると心のどこかで期待している自分。でもそのタイミングで感謝の言葉を貰えるとは限らないのです。

自分としては良かれと思って頑張って、ねぎらいの言葉を貰えるかと思いきや、むしろ至らない部分を冷たく指摘されてしまうという失敗は、誰もが何度も繰り返しているのではないでしょうか?

頑張りすぎたり、期待しすぎたりして、周囲と波長が微妙に合わなかったりするのはキキのほうなのです。

あの時、お金だけもらってそのまま家に帰れば、落ち込むことも無かったのに。

暴風雨に打たれて風邪をひくこともなかったのに。



純粋にいい仕事をしたいと願って頑張ること、
それは自分を傷つきやすい状態に置くということでもあるのです。

でもそれなら、何もしなければ良かったのかというと
そんなことは全く思わないです。

だって何もせずにいたら、人生が面白くなることは無いから。

Cherish(愛情を込めて大切にすること)

Cherish the way you are. (これからも、あなたはあなたのままでいて)

文章はイギリスの田舎町で長年暮らす友人と一緒に考えました。
Cherishは平たく言うと「大事にする」という意味ですが、小さな子供や小動物を見た時に、自然と大切にしたい思う感覚を表すフレーズです。「Thank you for being you. 」 「Just the way you are.」 など、同じような意味で有名な表現はたくさんありますが、ニュアンスとしてはこの「Cherish」がぴったりだと思いました。

私はこれからずっとずっと歳をとっても、小さな子を見た時に自然に愛しいと思うような、そういう優しいまなざしで自分の人生を見ることができているでしょうか。

魔女の宅急便は本当に不思議な映画で、自分の年齢が上がるたびに感想が変わります。20代の頃は完全にキキ目線でしたが、最近は小さな子供たちがいるのでキキのことを親目線で見てしまう自分に気づきます。

私の子供たちは幼児なので好奇心と天真爛漫さの塊ですが、大人になって社会に出るならやっぱり同じ言葉を贈りたい気がしています。

できるだけ繊細な金文字にしたくて
どこまで細くできるか職人さんに
何度も研究してもらいました

じっと見ないと読めないくらいの華奢な金文字にこだわりました

文字はくっきりしているけど、じっと見ないと書いてある内容は読めないくらいのできるだけ華奢な文字にこだわりたくて、どこまで繊細にできるか職人さんに相談し、何度も研究してもらいました。最初はもっと小さい文字だったのですが、さすがに文字がつぶれてしまうと言われてデータを何度も作り直し限界まで繊細な文字にしてもらいました。

どうして華奢な文字にこだわったかと言うと、大事なメッセージというものは毎日必要な物ではないから。

私も魔女の宅急便が好きだと言いましたが、別に毎日見ているわけではないですもの(笑)。数年に一回、偶然テレビをつけたらやっていて、ストーリーを知っているにも関わらず最後まで見入ってしまった。その程度です。

普段の毎日は特に大きな出来事も無く忙しく過ぎ去っていって、それが一番かけがえのない日常だと思います。

でも、ふとお財布やバッグを手に取ったとき、この透明の樹脂の中にとじこめた繊細な文字が、ときどき光の加減でびっくりするほど光って見える、そんな瞬間があるかもしれないと思っています。

筆記体にしたのは、手帳の片隅の走り書きのようなイメージにしたかったから。

筆記体はかすれやすいので、さらに難易度が上がると職人さんに言われたのですが、偉人の格言というわけではなく、ごく普通の人の走り書きみたいな感覚にしたくて字体にもこだわりました。

熟練の職人にしかできない、宝飾品のような手仕事です

一点一点手作業だから大量生産はできない作品
職人さんに、こんな複雑な形は初めてだと言われました


このエンブレムは専門の日本の職人さんに依頼して、一点一点をハンドメイドで製作しています。エポキシ樹脂と言われる樹脂を流して刷毛のようなもので薄くのばし、一度固めた後、さらに透明の樹脂を乗せて、表面張力で潤んだようなドーム状の形に仕上げています。

その繊細な手仕事は、まさに宝飾品の世界。普通は丸や四角のような単純な図形ばかりなので、熟練の職人さんにとってもこんなクリップボードのような複雑な図形は初めて手掛けたといわれました。クリップの脇の小さなスペースにも樹脂をきれいに流すのは難易度が高いので、大変だけどやりがいがあると言ってもらっています。引き受けて下さった職人さんに感謝です。

難しいデザインに拘ったゆえに、日本の中でも限られた熟練の職人にしかできない手仕事。大量生産はできないエンブレムです。














 

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