人工ダイヤモンドってなに？天然ダイヤとの違いやメリット・デメリット、おすすめのジュエリーブランドをご紹介します。

人工ダイヤモンド
（合成ダイヤ、ラボグロウンダイヤと呼ばれることも）

「人工ダイヤって何だろう」
「ジュエリー見てたら出てきたんだけど、これって買っても大丈夫？」
そう心配になり調べたところ、この記事にたどり着いたという方もいらっしゃると思います。

ご安心ください。
実は、アメリカをはじめとする欧米諸国では近年人気が高まっているという人工ダイヤモンド。
輝きや耐久性といった特性は天然と同じ、正真正銘ダイヤモンドなんです。

本日は、皆さんが安心してジュエリーをお選びいただけるよう人工ダイヤについて解説していきます。

人工ダイヤモンドのおすすめジュエリーブランドをすぐ見たい方はこちらから
おすすめブランド10選

人工ダイヤモンドとは

人工ダイヤモンドとは、
人の手が加わり作られるダイヤモンドのこと。

少し抽象的ですよね。
具体的に言うと、天然のダイヤができる超高圧・高温の環境を機械の中に用意して、そこで作られるダイヤモンドのこと。

高圧・高温の環境を用意するところや、ダイヤモンドが作り出されるための原料：炭素を用意するというところに人の手が入っているため、人工ダイヤと呼ばれています。

試験管で実験してとか、人が改良を加えてといったことをイメージされていたかもしれませんが、実際は、あくまでも環境と原料を用意するだけ。
「人工」という言葉を使うと、少しニュアンスが変わってしまうということもあり、最近ではラボグロウンダイヤモンドという呼び方が一般的です。

天然ダイヤ・人工ダイヤ・その他の違い

ここでは、天然ダイヤ・人工ダイヤ・模造ダイヤの違いを簡単にご紹介していきます。

キュービックジルコニアを人工ダイヤという括りに入れる場合もありますが、一般的には人工ダイヤ＝ラボグロウンダイヤモンドとされています。
こちらでも、人工ダイヤのラボグロウンダイヤモンドと、ダイヤ類似品と言われるキュービックジルコニア・モアサナイトはそれぞれ分けて解説しますね。

見た目は同じ、価格は天然の半分

人工ダイヤは、天然ダイヤと構成する原料や輝きなどの特性はほぼ同じ。機械解析にかけた際に成分面などでやや違いがでる程度だと言われています。
機械で作ることができる分、比較的安価であるという点が天然ダイヤとの大きな違いですね。

質やサイズによっても変わりますが、条件が全く同じだった場合、天然ダイヤの約30～60%の価格で購入できるとされています。

見た目にはその違いは分からないですし構成する元素などを見ても同じと言えるので、正真正銘ダイヤモンドと言える宝石です。
（天然の真珠と、養殖の真珠くらいのイメージが近いかと思います。）

人工ダイヤは今注目の宝石

人工ダイヤモンドとも呼ばれるラボグロウンダイヤモンドは、近年注目度が高まっている宝石の1つ。

・レオナルドディカプリオが人工ダイヤ関連メーカーに出資
・インドの首相が米国ファーストレディにラボダイヤを贈呈
・ダイヤモンド採掘や卸売の大手：デビアス社がラボダイヤの取り扱いを開始　など。

日本ではまだ知名度が低い人工ダイヤですが、欧米をはじめとする海外ではここ数年で人工ダイヤへの評価がかなり上がってきています。

それでは、人工ダイヤが人気の理由について、ご紹介していきます。

エシカルなダイヤモンドとして人気

人気の理由は、エシカル・サステナブルであるという点。

天然のダイヤモンドをはじめとする宝石採掘には、いくつかネガティブな影響があります。
採掘するために山を削ることが森林の減少に繋がったり、児童労働や過酷な環境下での採掘がおこなわれていたり、紛争の多い地域ではダイヤモンドが紛争・内戦の資金源になる（＝紛争ダイヤモンド）ということもあります。

もちろん、ダイヤモンドを仕入れるときに、児童労働や紛争の資金源になっていないか確認しているブランドが多いですが、どこで採掘されたかなど流通経路が明確でない場合もあり、完全にクリーンとは言えないというのが天然ダイヤのデメリットでした。

そんなネガティブな面を持たない
エシカル・サステナブルな宝石が
人工ダイヤモンド

人工ダイヤは基本的に機械の中で作られるため、森林を破壊しませんし流通経路も明確なため、完全にクリーンを実現することができます。
さらに、天然のダイヤモンドは限りある資源なのでいつかは枯渇しますが、人工ダイヤはいつでも作り出すことが可能。

枯渇することなくずっと生み出せるという意味でも、自然を壊さず未来の地球を守れるという意味でも、サステナブルな宝石ということになります。

人工ダイヤのメリット・デメリット

ここでは、人工ダイヤを選ぶメリット・デメリットを簡単にご紹介していきます。

【メリット】人や自然にやさしい選択ができる

先ほどご紹介したことでもありますが、エシカル・サステナブルな点。
山を切り開かない・児童労働などがない・紛争の資金源にならない完全にクリーンな人工ダイヤモンド。
人工ダイヤを選ぶことで、人や自然を守るやさしい選択ができます。

【メリット】天然よりお手頃な価格

人工ダイヤは採掘コストが天然よりも抑えられるため、価格も比較的安価なものが多くあります。
４Cと呼ばれる質のグレードが同じ場合、天然ダイヤの約30～60％の価格になると言われています。

【メリット】大きなサイズのダイヤがある

天然ダイヤで大きいサイズを見つけるのはかなり大変なこと。
大きなサイズが生成される確率×そもそもダイヤが地上付近まで上がってくる確率×欠けることなく採掘できる確率…
とかなり低い確率であることはおわかりいただけるかと思います。

対して、人工ダイヤであれば、機械の中である程度のサイズまでは育てることができるので、天然よりも大きいサイズに出会いやすいと言えます。

【メリット】希少なカラーダイヤが手にできる

サイズと似た理由で、希少なカラーのダイヤも手に入りやすいメリットも。

特にピンクダイヤについていうと、2020年にピンクダイヤの95%を産出していた鉱山が閉山し、新たにピンクダイヤが産出される可能性はかなり低いという状況。
人工ダイヤであれば、カラーダイヤを生み出す技術もかなり上がっているので、ピンク・ブルー・イエローといった希少なカラーダイヤを手にすることができます。

【メリット】美しい輝きのダイヤができる

人工ダイヤは機械の中で作られるので、不純物が混ざる可能性を低くすることができます。
不純物が混ざったり、それにより傷がつくとダイヤの輝きに影響を与えてしまうので、天然よりも美しい輝きのダイヤを作ることができると言われています。

【デメリット】投資目的での購入には向かない

デメリットとして、人工ダイヤは投資には向かないとされています。
ダイヤモンドを投資目的で購入する方が増えていますが、それは希少だから可能なこと。

天然と比べると人工ダイヤは希少性で劣ってしまうため、投資よりもジュエリーとして楽しむ方がおすすめです。

人工ダイヤはどこで手に入る？

人工ダイヤモンドを使ったジュエリーを手に入れるのは、オンラインショップがおすすめ。
日本ではまだまだ認知度が低い人工ダイヤ。実店舗を構えるような大手のジュエリーブランドでは取り扱っていないことが多いです。

オンラインショップで探すと、ショップを超えて横並びで比較もできるので便利ですよ。

人工ダイヤを扱うジュエリーブランドをご紹介しますのでぜひ参考にしてくださいね。

人工ダイヤを扱うジュエリーブランド

ここからは、人工ダイヤを扱うジュエリーブランドをご紹介いたします。
人工ダイヤのジュエリーが欲しい方は、ぜひ参考にしてくださいね。

ジュエリーとして人工ダイヤを使う場合、「人工ダイヤ」ではなく「ラボグロウンダイヤモンド」という名前を使うことが多いので、素材の表記はラボグロウンダイヤにしています。

世界初！豪華な大粒ピンクのラボダイヤ
ALAYA（アーラヤ）

出典：ALAYA

✓ポイント
・ラボグロウンのピンクダイヤ専門ジュエラー
・天才と呼ばれた職人家族が作る美しいフォルム
・20石を超えるダイヤを贅沢に使ったアイテムが特徴

✓価格帯　14万～50万円

✓こんな人におすすめ
・ピンク色が好きな方
・ダイヤをたくさん使った贅沢なジュエリーが欲しい方
・長く愛用できるアイテムが欲しい方

✓直営店、取扱店、ギャラリー
なし

ALAYAの人気アイテム

コスパ重視！お手頃価格で高見えブランド
ENEY（エネイ）

出典：ENEY

✓ポイント
・1粒や小さなラボダイヤをあしらった商品が得意のブランド
・ダイヤモンド以外にも、ラボグロウンのエメラルドやルビーも取り扱う

✓価格帯　2万～40万円

✓こんな人におすすめ
・コスパよくダイヤのきらめきが欲しい方
・ダイヤジュエリーを日常使いしたい方

✓直営店、取扱店、ギャラリー
松屋銀座店

ENEYの人気アイテム

年齢・性別問わず似合うシンプルデザイン
AGIOIA（アジョイア）

出典：AGIOIA

✓ポイント
・シンプルなデザインが多い
・ユニセックスラインもあり、年齢や性別を問わず幅広い人に似合う
・シンプルなので贈り物にもぴったり

✓価格帯　4万～120万円

✓こんな人におすすめ
・シンプルデザインが好きな方
・プレゼントを贈りたい相手の好みが分からない方にもおすすめ

✓直営店、取扱店、ギャラリー
なし

AGIOIAの人気アイテム

売上の一部を森林保全へ寄付も
PRMAL（プライマル）

出典：PRMAL

✓ポイント
・売上金の1%を森林保全に寄付
・ジュエリーを直接販売することで、価格を抑えている

✓価格帯　3万～60万円

✓こんな人におすすめ
・森林保全も応援したい方
・コスパの良いジュエリーが欲しい方

✓直営店、取扱店、ギャラリー
中目黒にギャラリーあり

PRMALの人気アイテム

大人の女性のモダンジュエリー
Terra（テラ）

出典：Terra

✓ポイント
・シンプルかつモダンなデザインが多い
・人と被りづらいアイテム
・創業50年の日本メーカーが製作

✓価格帯　3万～18万円

✓こんな人におすすめ
・モード系のファッションが好きな方
・人と被らないものが欲しい方

✓直営店、取扱店、ギャラリー
なし

Terraの人気アイテム

自分好みのジュエリーをオーダー◎
PRIORITY DIAMOND（プライオリティダイアモンド）

出典：PRIORITY DIAMOND

✓ポイント
・0.3～3カラットの大きい1粒ダイヤを扱う
・オリジナルのジュエリーをオーダーも可能
・ピンクやブルーのカラーダイヤも人気

✓価格帯　5万円～

✓こんな人におすすめ
・ブルー/ピンクのカラーダイヤモンドが欲しい方
・セミオーダーでジュエリーを作りたい方

✓直営店、取扱店、ギャラリー
なし

PRIORITY DIAMONDの人気アイテム

ユニークなデザインが人気
YON（ヨン）

出典：YON

✓ポイント
・ウェディングプランナーでもあるデザイナーが創業
・ユニークなデザイン
・動物モチーフ、星座モチーフのジュエリーも

✓価格帯　5万～100万円

✓こんな人におすすめ
・人と被らないジュエリーが欲しい方

✓直営店、取扱店、ギャラリー
伊勢丹新宿店

YONの人気アイテム

ラボ×天然石で見た目華やか
Gem Stone King（ジェムストーンキング）

出典：Gem Stone King

✓ポイント
・ニューヨーク発のジュエリーブランド
・天然ダイヤ、ラボダイヤの他に、タンザナイトなどの天然石やモアッサナイトなども扱う
・鮮やかなカラーのジュエリーが得意

✓価格帯　1万～40万円

✓こんな人におすすめ
・天然石も一緒に楽しみたい方
・鮮やかな色のジュエリーが欲しい方

✓直営店、取扱店、ギャラリー
なし

Gem Stone Kingの人気アイテム

20代人気ブランドのエシカルライン
cofl by 4℃（コフル バイ ヨンドシー）

出典：cofl by 4℃

✓ポイント
・4℃から誕生したエシカルライン
・ラボダイヤ、リサイクルゴールドなどエシカル素材のみを使う
・一部商品は銀座本店でも取り扱いあり
・20代～30代前半の女性に人気

✓価格帯　1万～40万円

✓こんな人におすすめ
・コスパを重視して選びたい方
・ゴールドカラーのジュエリーが好きな方

✓直営店、取扱店、ギャラリー
4℃銀座本店（一部商品のみ）

cofl by 4℃の人気アイテム

豪華で美しいダイヤの婚約指輪を選ぶなら
SHINCA（シンカ）

出典：SHINCA

✓ポイント
・日本初のラボグロウンダイヤのブランド
・結婚指輪や婚約指輪が人気
・ネックレスやピアスも扱う

✓価格帯　3万～280万円

✓こんな人におすすめ
・ラボダイヤの婚約指輪を選びたい方

✓直営店、取扱店、ギャラリー
SHINCA銀座店、IMAYO京都御池店

SHINCAの人気アイテム

ジュエリーの新しい選択「人工ダイヤ」

人にも環境にもやさしい、エシカル・サステナブルな宝石として人気が高まっている人工ダイヤ。
その魅力や選ぶメリットをお伝えすることができたでしょうか。

ぜひジュエリーを選ぶときの新たな選択肢として候補に入れていただけたら嬉しく思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。