香りのダイヤモンドと呼ばれるウードの表現が特徴的なフレグランスメゾンMONTALE(モンタル)をご紹介します

595年に香木が初めて辿り着いてから多くの人に愛されてきた日本のお香文化。
華道、茶道に並んで、香道という芸術に昇華するほど、その存在は馴染み深いものでした。
本日は、そんな日本でいう香木、ウードを使うのが特徴のフランスフレグランスメゾン、MONTALE(モンタル)の代表的なウードシリーズをご紹介いたします。

フランスのニッチフレグランスメゾン「MONTALE(モンタル)」とは

香りのダイヤモンドと呼ばれるウード(香木、沈香)の表現が特徴的なフランスのブランド

MONTALE(モンタル)

MONTALE(モンタル)は、高貴な香りの象徴であるウードをよく使うフランスのニッチフレグランスブランド。
香りに一番集中してほしいとの想いから、調香師の名前を表に出さず無機質なアルミ製のボトルで統一するなど、独自の表現を貫いています。

MONTALEはフランスのフレグランスブランドでありながら、フランス国内では一切、宣伝をしていません。また、フレグランスブランドとしてはめずらしく、調香師(パヒューマー)の存在も明かされていません。それは、先入観を持たずに、探し求めた自分の香りに出会う時の感動を、大切にしていただきたいから、そしてMONTALEの香りを愛してくださる方のためだけに扉を開けたいから・・・という彼らの強い思いからなのです。
出典:MONTALE 公式サイト

MONTALE(モンタル)は、フランスのフレグランスメゾンの中でも香水のノートがとてもはっきりしている(ウードの表現において)ブランドだと感じます。

初めて出会ったのは、京都の香水専門店 LE SILLAGE(ルシヤージュ)。
日本でも取り扱いの少ないニッチなフレグランスが揃い、今まで出会ったことのない香水を求めてくる香水愛好家たちが集まるお店です。
LE SILLAGE(ルシヤージュ)

数多くのニッチフレグランスが並ぶ中で一際目を引いた、装飾の少ないシンプルなアルミのボトル。
ビビッドピンクやゴールド、シルバー、ブラックなどはっきりした色合いのボトルが約50ほどでしょうか、ずらっと並んでいます。
一見同じ風貌のボトルが並ぶのでどう選ぶか悩みながらも初めて手に取ったのが、「ウードパープルローズ」でした。

▼ウードパープルローズ
MONTALE(モンタル)

ブランドによって振れ幅の大きいローズの表現に興味を持っていたなかで、メンズでもつけられるようなかっこいいローズの香調を探していたんです。
LE SILLAGE(ルシヤージュ)

ムエットに出してもらい、ひと嗅ぎして驚いたのがそのお香のような深みのある香り。
ローズのフローラル感はぐっと抑えられ、それよりも最初に感じるウード。そして、どことなくサボンのような、透明な水のような清潔感。
ぱっと嗅いで、これがローズの香水だと思う人は少ないでしょう。
それでも、嗅ぐほどにウードの奥深くにいるローズが顔を出してくる、そんなイメージの香りです。

それから、MONTALE(モンタル)のウードを使ったシリーズにのめり込んでいきました。
元々、ウッディ、オリエンタルノート、そしてお香が好きだったので、今思えばMONTALE(モンタル)は私の好みのど真ん中にいたのかもしれません。

MONTALE(モンタル)
画像出典:MONTALE 公式サイト

価格帯
14,300円前後
ポイント
・日本における香木・沈香ウードの表現が得意なフランスのフレグランスメゾン
・調香師の名前を出さず、ボトルを無機質なアルミに統一するなど、香りに特化している

代表的なウードシリーズをご紹介

ここでは、MONTALE(モンタル)の代表的なウードシリーズを簡単にご紹介します。

ブランドを代表するロングセラー香水「White Aoud(ホワイトウード)」
最高級のアンバーにサフランが香り立つ男性的な印象の香り

MONTALE

MONTALE(モンタル) White Aoud(ホワイトウード)

「白」をテーマに、モンタルの重厚感のあるウードをベースに置きながらもバニラ、サンダルウッドなど透明感のある印象の香りを贅沢に使っています。
トップノートにサフランが効いているからか、少し男性的な香りの表現になっているのではないかと思います。
モンタルには、他にもブラックウードという香水があるのですが、そちらの方がローズのベリー感が強くやや女性的です。
ウードシリーズでつけ比べてみるのも面白いかもしれませんね。


参考価格:14,300円税込
※2023年12月26日時点の情報です。

高貴で華やかな印象のウード香水「Black Aoud(ブラックウード)」
ローズのベリー感やマンダリンが弾けるブラックドレスが似合う香り

MONTALE

MONTALE(モンタル) Black Aoud(ブラックウード)

ホワイトウードと対になる香りです。こちらは「黒」をテーマにしているので、より男性的かと思いきや、
ローズのベリー感やマンダリンの印象が強く、女性らしい表現になっています。
ベースにあるムスクがより女性的な表現を作っているかもしれません。
黒のドレスに合わせてとても引き立つような香りだと思います。


参考価格:14,300円税込
※2023年12月26日時点の情報です。

レザー香水としては非常に珍しい瑞々しさの「Aoud Leather(ウードレザー)」
スパイス、ベルガモット

MONTALE

MONTALE(モンタル) Aoud Leather(ウードレザー)

レザーノートといえば、スモーク感やウッド感、ドライ感が強い香りの印象ですが、この香水は非常に珍しく瑞々しさを感じます。
きゅうりというか瓜のような水っぽさがある香りです。
香料を見てみると、アールグレイの香り付けにも使われるベルガモットが入っているので、これが瑞々しさやフルーティーさの理由なのかなとも思いますが、ペッパーやカルダモンなど使われているスパイスが効果的に働いているような気もします。
レザーと聞いた時と実際に肌乗せした時のギャップがあり、とても好きな香水でした。


参考価格:14,300円税込
※2023年12月26日時点の情報です。

フルーツがほとばしるジューシーさを楽しめる「Oudmazing(ウードメイジング)」 フルーティ香水が好きな人におすすめしたい香り

MONTALE

MONTALE(モンタル) Oudmazing(ウードメイジング)

ウードの高貴さはそのまま、あふれんばかりのフルーツノートを詰め込んだジューシーな香り。
いちじく、洋梨、グレープフルーツと、華やかさがありながらも上品な印象の香りを組み合わせて、ウードと相性の良い香りになっています。
日本においてモンタルで一番人気な香りはグルマン系だそうなのですが、美味しそうな印象がある香りということであれば、ウードメイジングも好きな方が一定数以上いるのではないかと思います。


参考価格:14,300円税込
※2023年12月26日時点の情報です。

オリエンタル香水の極致「Bakhoor(バフール)」
寺院のように深くて渋い薫香をとびきり楽しめる香り

MONTALE

MONTALE(モンタル) Bakhoor(バフール)

寺院のような神聖で深いミステリアスな木の香りを寺系香水と呼ぶのですが、そんな寺系が好きな人に特におすすめしたい香水です。
中東のアラブ部族の儀式の最中に迷い込んだかのような神聖で木の生々しさがある香り。
渋さのあるスモーク感のなかにほのかに木の甘さを感じられる、なんとなく冬の暖炉の前で身に纏いたいような香りです。


参考価格:15,400円税込
※2023年12月26日時点の情報です。

最後に


画像出典:MONTALE 公式サイト

最後までご覧いただきありがとうございました。

本日は、MONTALE(モンタル)のおすすめウードシリーズをご紹介しました。

日本では、グルマン系香水といえばモンタルというふうに認識されている方も多いかもしれませんが、実はウードの表現がとても美しいブランドなので、オリエンタル系・ウッディ系香水がお好きな方はぜひ覗いてみてくださいね。
60種類以上もの香水が発表されているので、きっとお気に入りの香りが見つかるはず。

MONTALE(モンタル)
画像出典:MONTALE 公式サイト